夜、移動中に母猫から置いていかれた(捨てられた?)
しじみ。
泣かない子、弱い子は母猫は連れて行かないらしい、
と動物病院の看護士さんも話してくれた。
母猫がどういう理由でしじみをあの場所に置いたのか分からないけれど。
生後1ヶ月未満の弱々しい足で、あの道路の真ん中まで
歩くのは困難なので、連れて行く途中で、
「もう無理っ!」
と、判断されたのだろうか。
私が車で通ったときも、泣いていなかったしじみ。
夜8時。暗い道路の真ん中。
何かある・・・?
あ、何かちょっと動いた?猫?
げっ。こっちの車線に動いて来ないでよぉ〜!
と徐行して通り過ぎたその時。
みゃ〜みゃ〜みゃ〜
と甲高い声で泣き始めた。
やっぱり猫だった。しかも子猫。
あの大きさの泣き声からしたら、死にかけてる感じじゃないよね・・・・。
猫飼い経験者じゃなくてもある程度の判断はできる。
その場を通り過ぎたけれど、道路の真ん中は絶対に車に轢かれる!
と、行き過ぎた場所で車を止めて戻ってしまった私。
あの時、しじみが泣かなければそのままにしてたと思う。
でも、しじみは泣いた。
あの瞬間に声を振り絞って泣いたみたい。
しじみのちから。